午後の回想:我が家のかつら騒動

かつら?・・・・ウイッグ?って事でハイカラさんだね!
これは何年も前の話しであり我が家に、かつら、と言うものが初めて入ってきた時のことである。私は、かつら、女房はウイッグで、結論から言えば、現在は両方の言葉が交差しているが、女房にとっては手放せないものになったようだ。染める手間がなくなって、かぶれば、すぐに出かけられる素早さは、彼女の納得いくところだろう。ごまかしてまでして買ったことへの後悔はみじんもみられない。
私は、ウイッグもカツラも同じという認識でいる。かつらの英語訳なので広義ではかつらと同義だが、カツラの持つ暗いイメージを変えた戦略で生まれた美容要素を前面に出したのがウイッグなる表現ではないのか?



 
女房がこのカツラ=(ウイッグ)に行き着く過程はこうである。
 
女房が還暦を超えてから管理人(掃除のおばさん)をはじめた、当初は私と次男の朝食の準備をして、終えると、洗面で髪を洗いドライヤーでセットして、午前7時~7時半頃までに自宅をでる。
 
 
カツラに至るまでの出勤前の流れはこうである。
朝、洗髪してドライヤーをかけてから出勤していたのが、朝、洗髪して、櫛で解きながら白髪染めをしてからドライヤーをかけての出勤となり、次には、櫛では間に合わなくなって、洗い場にて洗い染めをしてからドライヤーをかけての出勤となった。
 
白髪になる速度が非常に早いのであろう。朝の作業がここまで来ると、さすがに大変だなあと思うようになった

 
いつもならテレビでカツラの人を見て、

カツラなんかしないで、ありのままでいいのに、いっそ丸坊主にしちゃえばいいのに。カツラなんかするからかえって目立つんだよね!

なんて言ってたんですよ。かつらかどうかは見ればすぐわかるんだからとも。
 
 
ここで、かつらを勧めたAさんの登場である。
洋裁の関係で知り合い、一緒に、自然食品説明会に行くようになったAさんとの話の中で、朝の白髪染めの話しが、かつらの方向になったらしい、
Aさん
出かける前にそれじゃあ大変だよ、ウイッグ作っちゃえば? つけるの5秒だよ、 私なんかもう手放せないよ!

てな話になったらしい、Aさんは、地震の時は、何をさておいてもウイッグだけは持って逃げるんだって、私に話した。

画像:ナチュナル㈱

 
 
そんなこんなしていると
 

Aさんは、ウイッグをいくつも作ってて、Aさんが使わないウイッグがあるから使えば、と言って私の頭に合わせて修正して作ってくれたんだよ、これ!

これっていってカツラを持って帰ってきたのである。
 
あとは私の気持ちの問題なんだよね! ふんぎれればいいんだけど?
なんてほざいてたのに。
 
 
次の日の朝、私と次男の朝食の準備を追えて、カツラをつけ、姿見の前で、何度も何度も色んな角度で確認していた。そして、余った時間も、テーブルに座って、コーヒーをすすりながら、テレビをつけて、手鏡で前、右、左、上、遠く、近くと、カツラを乗っけた頭を眺めては満悦していた。
 
 
zii
なにが、私の気持ち次第だ!、、、

 



 
それからは、ある意味で毎回大変なんですよ
ピンポ~ン、は~い!

ドタドタドタカツラ、カツラ!
はいどうも!印鑑ですねハイ!ご苦労様です!

ドタドタドタカツラはずす。
 
ぴんぽ~ん  は~い!

郵便です。ポストに入らなかったもんですから!

ちょっと待ってください。

ドタドタドタカツラ、カツラ!
はいどうも!ご苦労様です!

ドタドタドタカツラはずす。
 
 
「たまには、お父さんも出てよ!」(来たぁ!とばっちり)
「だってお前のほうが近いんだから出ればいいじゃん! 荷物だってお前のだろう?」
「私は大変なんだから!」
「かつらだろう、カツラなんかしないで、そのまま出ればいいじゃん!」
「そうは行かないの!」
「かっこつけなくても白髪バアなんだから地のままでいいじゃん!
 
さ~~~~~!!

 
抜き足差し足忍び足で二階の幽閉部屋に籠って、角からひょいと現れては、消えていく人たちの平和な姿に救われながら午後のひと時を過ごした。
 

 

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