怖~い冬の隔離病棟2

冬場にアイスの食べすぎで赤痢と言われ、美祢?の小高い山の上にある隔離病棟に入れられた。
入った時に同じ並びの6部屋くらい先に男の子が入院していた。その子の病室の方に行ってみたら、感染するから絶対に入っちゃだめだよ、って言われた。
何日か経ったころ掃除のおばさん達が掃除をしていたので、男の子のいる個室の様子を見に行ったら、名札がはずされて、シ~ンとしていた。子供心に「死んだんだ」と思うと、背筋がぞォーとして、全身に鳥肌がたった。
これで、夜この病院に居るのは私一人なのである。毎日来ている賄いのおばちゃんに、怖いよ~と言ったら、いつでもすぐにとんでこれるから心配ないよ。この坂を下りた所に私は居るから心配しなくても大丈夫だよと言われた。

この日から、恐怖との戦いの毎日が始まったのである。部屋は電気をつけっぱなしで寝た。
個室なので、空きベッドなどがあるわけではないので、そういう意味での恐怖感はないが、
トイレが問題なのである、日中でも病棟は薄暗く、トイレは特に暗く感じた。
ガラスの引き戸を開けると、足元にスノコがしいてあり、下駄(グレーのゴムのサンダル?)が5~6足あった。正面が水道のある手洗いで、その右手の並びに三つか四つの大便用のドアがついていた。大便用の向かい、すなわち引き戸を開けた右側手前が小便用であった。
便器も仕切りもなく足を乗せる位置が20cmくらい高くなっているだけ。そうだ、社宅のトイレの小便用と一緒。
byoutou
大便用は和式の白い便器で金かくしが手洗い側に向いており、流す水タンクは金隠しの正面右角の一番上についていた、流すための金属の鎖のようなものがタンクの上のレバーから手元まで伸びていた、また、むき出しでタンクから金隠しまで、青錆がついたメッキ管がつながっていた。この水タンクのパッキンが古いらしく、水がチョロチョロと出る音がしてるんです。これが何箇所もあるわけで、それぞれに音が違うんですよね、これが、夜、聞いていると話し声に聞こえてくるんですよ。

しかも、トイレの電気が暗いんです。蛍光灯20W1本くらいの明るさかな、と思う。
私の個室を出て、斜め右正面がトイレで近いのがせめてもの救いだった。
この時は下痢をしていたので、昼夜関係なく便所からお呼びがかかる。――おいで、おいで――
記憶に残っているのは、部屋のドアを開けて、大声で歌を歌いながら、トイレの入り口引き戸も大便用のドアもすべて開けっ放しで用を足し、恐怖を乗り切ったこと。

何日入院していたのかは覚えていないが、確か2週間って言ってたから、そのくらい入っていたんだろう。。男の子の部屋の方にはあれ以来いっていない。昭和37年11月~12月のころの事である。

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