54年前の降雪に思いを馳せる

東京都心で11月に雪が降った日は、明治9年(1876年)から平成27年(2015年)までの140年間に13日しかありません。

そして、54年前の降雪は昭和37年11月22日、未明の気温が一番高く、寒気が入ったために、最低気温を観測したあとも気温は低下して、11時ころから雨が降り始め、夜に入ってみぞれとなり、初雪となっていますが、雪となった時の気温は3度以下と表記されています。

この昭和37年の大雪は、私にとっては忘れようにも忘れられない降雪なんです。
私が小学校6年生で弟が5年生と3年生でした。授業中に別の教師が教室に入ってきて名前を呼ばれて、

「お父さんが事故で病院に行ったから荷物をまとめて職員室に来なさい」

と言われ、弟たちが来るのを待って3人で急ぎ足で自宅に向かったのです。下の弟が

「にいちゃんどうしたの?とうちゃん大丈夫だよね?」

「大丈夫だよ、今病院に行ったって言ってたから」

わたしは、・・・・・とうちゃん死ぬなよ! でも死んだな・・・・と心でつぶやいていた

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家に戻ると、洗濯物の竿が一本斜めになっており、縁台に取り込んだ洗濯物が置いてあり、部屋に入ると、テーブルの上に昼食のラーメンと箸が散乱していた。 いかに慌てて出て行ったかがわかる

わたしは、部屋に入ると真っ先に神棚にあるお守りから、父ちゃんのお守りを握り締め、弟たちに病院に行くように言ってから、ひとりで父ちゃんの会社に向かった・・・・・・・・・・

その日、親戚がみんな集まった夕方から雪が降り出したのである。
七輪にあたりながら、くもったガラスをこすって、外のしんしんと降る雪を眺めながら、ぼんやりと、父ちゃんと話したことを思い出す。

新潟で雪崩の起きそうなところを3か所位抜けたところに住んでたと言ってた~・・・・・・

雪が降ったら、自宅のニ階から出入りするんだっとも言ってたな~・・・・・

戦争ごっこの夜、戦争はみんなが悲しみ、苦しむから絶対にやっちゃあダメだと・・・・・

雪国か~、雪がとうちゃん迎えにきたのかなあ~・・・・・・

しげちゃん、

うん! ばあちゃんの声だ、「遅いからつとむんとこ行って寝なさい」

わかった。

降り続く雪の中、一人で、つとむ兄ちゃんの家に向かう、ふわふわ大きな綿雪があたま、眉毛、上着、ズボン、長靴、マフラーと身体じゅうを白く包んでいく

なんだか温かいなあ・・・

 
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あの日以来、食事の時は、六角形の食台のひとマスに、お茶と御飯が置かれるようになった。

今日の元気の灯